ゼロウェイストとは?日本国内の取り組み事例もご紹介

「ゼロウェイスト」を知る

本記事では、ゼロウェイストについてわかりやすく解説し、日本国内の取り組みや課題について紹介します。

ゼロウェイストとは?

ゼロウェイスト(Zero Waste)とは、廃棄物を限りなくゼロに近づけることを目指す理念や活動を指します。一般的には、リサイクルや再利用を中心とする取り組みだけでなく、そもそも廃棄物を出さない製品設計や消費行動を促進し、自然資源の消費を最小限に抑えることを目標としています。

ゼロウェイストは単なるリサイクルの強化にとどまらず、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩です。廃棄物が環境や人々の健康に与える悪影響を減らすため、ゼロウェイストの概念は世界中で重要視され、企業、自治体、個人が協力して取り組むべき課題として認識されています。

ゼロウェイストの5R原則

ゼロウェイストの実現に向けて、次の「5R」の原則が推奨されています:

  1. Refuse(ことわる): 不要な物や使い捨てのプラスチック製品を断る。
  2. Reduce(減らす): 過剰な消費を控え、必要最小限にする。
  3. Reuse(再利用): 繰り返し使用できる製品を選び、修理して長く使う。
  4. Recycle(リサイクル): 使用後の製品を資源として適切にリサイクルする。
  5. Rot(堆肥化): 生ごみや有機物を堆肥として再利用する。(コンポストを使用する等)

この5Rの取り組みを徹底することで、個人や企業は廃棄物を出さない生活やビジネス運営を進めることができます。

日本国内のゼロウェイストの取り組み事例

1. 徳島県上勝町

日本で最もゼロウェイストが進んでいる地域として有名な徳島県上勝町は、2003年に「ゼロウェイスト宣言」を行い、廃棄物を削減するための具体的な取り組みをスタートさせました。上勝町では13種類45分別の廃棄物分別を実施しており、焼却や埋め立て処分を可能な限り削減し、リサイクルや再利用の徹底が図られています。また、2020年時点でリサイクル率が80%に達し、2030年までに以下の目標を達成することを宣言しております。

1.ゼロ・ウェイストで、私たちの暮らしを豊かにします。

2.町でできるあらゆる実験やチャレンジを行い、ごみになるものをゼロにします。

3.ゼロ・ウェイストや環境問題について学べる仕組みをつくり、新しい時代のリーダーを輩出します。

上勝町の成功事例は、日本全体のゼロウェイスト運動のモデルケースとなっています。

2. ユニクロのリサイクルプログラム

日本を代表する衣料品企業ユニクロは、古着のリサイクルを通じてゼロウェイストを推進しています。ユニクロは、使用済み衣類の回収プログラム「RE.UNIQLO」を展開し、回収した衣類をリサイクルしたり、社会的に必要な地域や団体に寄付したりしています。こうした取り組みは、ファッション業界における廃棄物削減に貢献しています。

3. ローソンの地球環境保全の取り組み

コンビニエンスストアの大手ローソンは、「地球環境保全の取り組み」を行っています。店舗や製造工場での廃棄物を削減するために、店舗廃棄物の排出量を測定し、食品ロスを削減する取り組みを実施。例えば製造段階では、原材料の投入量、出来高量、盛り付け量などを徹底管理できる「生産加工管理システム」を導入し、廃棄物を極力減らす工夫がされています。店舗や製造工場などでの廃棄物削減を目指し、環境に配慮したビジネスモデルの構築を進めています。

4. 京都市のゼロウェイスト施策

京都市は、2021年に「京(みやこ)・資源めぐるプラン-京都市循環型社会推進基本計画(2021-2030)-」を策定し、都市レベルでの廃棄物削減に取り組んでいます。このプランでは、市民や企業と自治体が連携し、廃棄物の削減やリサイクル率、リユース率等を高めるための施策を推進。具体的には、プラスチックごみの削減、食べ残しを減らすための啓発活動などが含まれています。

ゼロウェイストのメリットと課題

ゼロウェイストは、環境に優しい社会を実現するための重要な取り組みですが、同時に多くの課題も抱えています。消費者の意識改革や事業者による廃棄物処理の適正な管理と改善、製品設計段階での工夫が必要であり、リサイクル技術の向上やインフラの整備も不可欠です。それでも、ゼロウェイストを追求することで、持続可能な未来への大きな一歩を踏み出すことが可能です。

ゼロウェイストに向けて私たちができること

私たち一人ひとりができるゼロウェイストの取り組みとして、使い捨て製品を避け、リサイクル可能な製品を選び、不要なものを購入しないなどの行動が挙げられます。また、地元のゼロウェイストプログラムに積極的に参加し、地域社会全体での環境保全に寄与することも重要です。

ゼロウェイストは個人、企業、自治体が協力して進めるべき取り組みであり、持続可能な社会を目指す鍵となります。日本国内の取り組み事例を参考に、私たちも日常生活での小さな一歩から始めていきましょう。

 

(株)アシブネの「ゼロウェイスト」支援

(株)アシブネは、廃棄物一元管理システム「アシブネシステム」を活用して、企業の産業廃棄物管理や自治体の廃棄物管理をDX化する支援を行っています。アシブネシステムは、電子マニフェスト(産廃)に対応しつつ、廃棄物管理のDX化を実現することができる廃棄物一元管理システムです。

廃棄物に関するあらゆる業務を視える化し、各拠点の廃棄物処理状況を本社(本部)で管理することができ、コスト管理や廃棄物処理の分析・改善など、廃棄物に関する社内業務の効率化を実現することができます。ゼロウェイストを実現するためには、各拠点で排出される廃棄物の種類や量、フロー等をリアルタイムで正確に視える化し、常時分析・改善する必要があります。

「アシブネシステム」は、ゼロウェイストを実現する上でもっとも重要となる「廃棄物処理状況の視える化」と「廃棄物処理の分析・改善」に大いに貢献します。

廃棄物一元管理システム「アシブネシステム」について

 

ゼロウェイスト対応は (株)アシブネへご相談ください。

廃棄物の適正な管理は、持続可能な社会と環境経営を実現するために不可欠な取り組みです。(株)アシブネは、排出事業者(自治体)向け廃棄物一元管理システム「アシブネシステム」を活用し、企業や自治体の廃棄物管理体制を改善することに取り組んでおります。廃棄物管理体制が適正か否かの無料診断も可能ですので、ぜひお気軽にお問合せ下さい。

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