事業活動を行う上で避けられない「産業廃棄物」。多くの企業が処理業者に委託し、定期的に処理費用を支払っていますが、そのコストは本当に適正なのでしょうか? 実は、業種や地域を問わず「見えづらいコスト」「慣例で続く契約」が処理費用を不透明にしているケースが少なくありません。
本記事では、産業廃棄物の処理費用が高止まりしやすい理由や、無理なく見直しできる具体的な方法を解説します。
排出事業者としての責任を果たしつつ、コスト適正化を実現するためのヒントが満載です。
なぜ、産業廃棄物の処理費用は「見えづらい」?
処理費用の適正化が進まない理由には、以下のような背景があります。
1. 「単価」の比較が難しい
廃棄物の処理単価は、「円/kg」「円/m³」「円/袋」など、業者や品目によってバラバラ。単純比較がしにくいため、相場から乖離していても気づきにくいのが現実です。
2. 契約更新が“慣例”になっている
処理業者との契約が毎年自動更新されている場合、「価格改定」や「新しい業者との比較検討」が行われず、長年にわたって高止まりするケースもあります。
3. 「社内での引き継ぎ」が不十分
環境担当者が異動・退職した場合、契約内容や処理実績の把握が不十分になりがちです。属人化によって、コストの見直し機会が失われてしまうことも。
コスト見直しで期待できるメリット
産業廃棄物処理のコストを見直すことには、単なる「経費削減」以上の効果があります。
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業務の可視化・効率化
廃棄物の種類、排出量、単価が整理されることで、社内の管理業務がスムーズになります。 -
法令遵守の強化
契約書の期限切れやマニフェスト未提出といった法的リスクを早期に発見できます。 -
ESG・サステナビリティ対応
「廃棄物データ」は、環境報告書やサステナビリティ開示にも活用可能です。
無理なく始められる「3つの見直しステップ」
ステップ① 現状の棚卸
まずは、どんな廃棄物を、どこから、どれくらい出しているか、拠点や処理業者ごとにまとめます。種類、排出量、契約単価、契約内容、委託先を一覧化しましょう。
ステップ② 業者別の比較検討
棚卸データをもとに、複数の処理業者の見積もりや、地域の相場情報と照らし合わせて検討します。この際、単価だけでなく処理方法・距離・対応体制も重要な判断軸となります。
ステップ③ 管理の“見える化”と仕組み化
Excelや紙での管理は属人化リスクが高いため、専用ツールや外部支援サービスの活用も視野に入れると良いでしょう。契約書やマニフェストの期限管理が自動化されれば、業務負担も大きく軽減されます。
適正化は「コスト」だけでなく「リスク」も減らす
産業廃棄物は「コストの見直し」が難しい分野ですが、放置すれば企業のリスクにも直結します。例えば、
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処理業者の不適切処理による連帯責任(排出事業者責任)
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契約書未締結による違法リスク
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マニフェスト未提出による行政指導
など、排出事業者責任は法律で厳しく求められています。適正な処理と費用のバランスをとることが、企業の持続可能性を高めるうえで不可欠です。
専門ツールを使えば、無理なく見直せる
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「見直しをしたいが、どこから手をつけるべきか分からない」
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しかも、クラウドシステムのため、月額制で比較的安価に利用することができ、現場に負担をかけずにスムーズな導入が可能です。
おわりに:まずは「見える化」から始めましょう
産業廃棄物のコスト見直しは、一見ハードルが高く思えるかもしれません。
しかし、今の契約が適正かどうかを把握すること自体が、コスト削減・法令遵守・業務効率化への第一歩です。
「産業廃棄物の処理費用を見直したい」「契約内容がブラックボックスになっている」という課題を感じているご担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。
廃棄物管理は (株)アシブネへご相談ください。
(株)アシブネは、廃棄物コンサルティングや排出事業者向け廃棄物一元管理システム「アシブネシステム」を活用し、企業の廃棄物管理体制を改善することに取り組んでおります。廃棄物管理体制やコストが適正か否かの無料診断も可能ですので、ぜひお気軽にお問合せ下さい。
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